あのねぇ、今日ねぇ

かいこすくすく成長記 その②

何の音かな?

↓何の音でしょう?

(注:▶を押すと音が鳴ります。音量注意です。また、端末によってはうまく再生されない事もあります。)

この音は、蚕が桑の葉を食べている音です!静かにしていると、ホール中がこの音に包まれます。

ちなみに、今年度は稲生沢こども園では約20,000頭、ひかり保育園では約10,000頭、合わせて約30,000頭の蚕を飼育しております。

また皮を脱いで…終齢に!

脱皮する瞬間を捉えました!

前回の「かいこすくすく成長期 その①」の時から、もう一回脱皮をし、ついに終齢幼虫に!桑を食べる量も、ぐんと増えました!生まれた時は体長3mmくらいでしたが、終齢になると8.5cmに!約28倍です!人間に例えると、出生時約50cmだった赤ちゃんが約14m!になるという事です!体重は約10,000倍になるとのことです!

脱皮がら比べ。4回皮を脱ぎました。かなり大きくなったことがわかります。

今ではおともだちの指よりも大きいです。

桑の葉もたくさん食べます。この量を1~2時間で食べてしまいます!

ちょっと大きく見てみよう!

※各画像拡大可能です。

さあ、みんなでお世話をしよう!

大きくなった蚕はとってもたくさんの桑の葉を食べます。そして、その分うんちもたくさんします。食べ残しもずんずん積もっていってしまっています。「きれいにしてあげなくっちゃ…」。そこで!みんなの出番です!各クラス、力を合わせて「かいこひろい」。食べ残し、ふんの中からかいこを「拾って」きれいな新聞紙に移してあげます。

かいこひろいの様子

※各画像拡大可です。

稲生沢はゆりぐみさん、ひかりははとぐみさんが中心になってお世話しました。みんなとても上手でした。ゆりぐみさんは、1回で網代(あじろ)32枚分!数で言うと1万頭以上!!やってくれました!まさしく、小さな「養蚕場」!みんなにとっても、お世話をする事が段々楽しみになっていった様子です。

こんなうれしい事がありました!

かいこひろいをしていく中で、「かいこ、さわるの苦手…」という子が何人かいました。がんばって拾おうと、手を出しては引っ込め、出しては引っ込めしていますが…なかなかさわれない様子です。でも、先生たちや、おともだちの励ましを受け、まず1匹、さわれるようになりました。みんなに「○○ちゃん、すごいね!」「よくさわれるようになったね!」と褒められると、とても嬉しそうな表情をしていました。それから、かいこひろい等を通して、毎日触れ合う事で、「やっと1匹」だったのが、何の問題もなくさわれるようになり、そのうち、お世話をするのが楽しくなっていったようです。この子にとって、楽しみが一つ増え、また「できなかった事が、できるようになった」という自信につながっていく…蚕たちがくれた、素敵な経験となりました。

「自然に」仲良くなっていく

ずらりと並んでいる蚕を見て、「うわーー」「きゃーー」「やだーー」と騒ぐ子は一人もいません。小さなけごの時から、今まで、一緒に毎日過ごしてきました。子どもたちにとって、蚕は「いるのが当たり前」の存在になっているのです。見るたびに「おおきくなったね~」「かわいいね」と言う間柄になりました。

かわいいね~

蚕たちに囲まれていても、何の違和感もなく遊んでいます。

この前より大きくなってるね!

いい笑顔です!仲良しになったんですね!

「!!」何かを発見!

かいこひろいの途中、おともだちがあるものを見つけました!葉っぱの間に白いものが…。

これは……「繭(まゆ)」ですね!

葉っぱと葉っぱの間で蚕が糸を吐いて、繭を作った様です。これは大変!!

かいこの「お引越し」

蚕は、気に入った場所があれば、どこにでも繭を作ります。しかし、その状態だと、形がいびつになったり、汚れてしまったりして、きれいな繭になりません。そこで「まぶし」という道具の四角い部屋の中に入れ、その中で、まんまる、卵みたいなきれいな繭を作ってもらいます。蚕を「網代(あじろ)」から「まぶし」にお引越しです。

でも、だからといって、全ての蚕を一気に引っ越しさせるわけではありません。「繭を作るよ~」という蚕には、ある特徴があるのです。「まだ葉っぱ食べたいよ~」と「繭作りたいよ~」の蚕はどうやって見分けるのでしょうか?蚕たちは上手に繭を作れるのでしょうか…。

その様子はまた次回、紹介いたします!

つづく!

関連記事一覧

  1. ゆらゆらしてておもしろーい!
PAGE TOP