どんどん大きくなっています。
5月初めに孵化した蚕(かいこ)たち。順調に成長しています。
たまご→1齢幼虫(毛蚕【けご】)に
孵化したのは5月7日頃。以前「お知らせ【生まれました!】」でも紹介しましたが、卵から孵化したばかりの蚕は毛が生えています。この状態の蚕を「けご」と呼びます。
購入した蚕の卵。このような状態で送られてきます。「3000粒」というのは「3000匹の蚕の卵」という意味です。
これは、去年度、羽化して成虫になった蚕が産み付けた卵です。冷凍保存していた物を出しました。
孵化後の卵の様子です。出てきた穴がはっきりわかりますね。
生まれたての蚕、「けご」。毛虫みたいに毛が生えています。体の色も黒っぽい色をしています。
大好きなのは「桑(くわ)」の葉っぱ!
蚕が食べるのは「桑」の葉っぱです。小さい時は、あごの力が弱いので、新芽の柔らかい部分をあげます。大きくなると、どの部分でもモリモリ食べるようになります。
小さい時は、新芽の部分を食べます。葉っぱの上に登って、頭をふっていたら「もっとちょうだい~」のサイン。
きれいに食べていますね。
いっぱい食べたらうんちも出ます!けごの時のうんちは、まるでざらざらした粉みたいです。ちなみに「今はまだ」おしっこはしません。
小さい時は、触っただけで死んでしまうくらい弱いです。なので子どもたちには見守り、よく観察してもらいます。
うごいてる…
餌やりも慎重に…
あれれ、動かないよ?
もりもり桑の葉を食べていた蚕が、だんだん食べなくなり、そのうちに固まって動かなくなってしまいました。箱を揺らしてもブルブルするだけです。新しい葉っぱを乗せても反応しません。この状態を「眠(みん)」と呼びます。これは、脱皮して大きくなるための準備をしているのです。
※写真は大きくなった状態での「眠」です。
そして…脱皮!
「眠」から少し経つと、脱皮します。お尻の部分を自分の糸で固定して、上手に皮を脱ぎます。
小さい時の脱皮がらです。とても小さいです!
その次の脱皮がら。お尻の部分が固定されています。
さらにその次の脱皮がら。左上が最初のもので、左下がその次のもの。大きくなっているのがよくわかります。
バラバラではなく、大体同じタイミングで脱皮をします。
「けご」から脱皮すると、黒っぽかった体が白くなってきます。
最初の内は少ない量でも…
大きくなるとこんなに食べます!
体が大きくなっていきます。
脱皮するごとに体が大きくなっていきます。下の写真は子どもの園服のボタンと比較したものです。
けごの時です。まだまだ小さいですね。
大きくなり、少し白っぽくなりました。
まだ何とかボタンの穴くぐれそうですね。
かなり大きくなりました。頭の色も変わっています。もうボタンの穴は通れそうにないです。
もうそろそろ、ボタンより大きくなりそうです!
頭も大きくなり、あごの力も強くなっています。
かわいいね、かいこさん!
子どもたちは、毎日蚕をのぞいては「かわいいね!」「うごいてる~」「大きくなってる!」と嬉しそうに見ています。また、とても大事にしてくれています。そろそろ、みんなの出番です!これから、みんなで力を合わせて育てていきたいと思います。
つづく!